昭和大学横浜北部病院(神奈川県)の出産レポート
このレポートは2013年5月に神奈川県の昭和大学横浜北部病院で出産された方のレポートです。
昭和大学横浜北部病院での出産レポートです。
2013年春の天気のいい日に出産でした。
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院内助産システム 「マタニティハウス」
こちらの病院、ちょうど私の妊娠~出産当時(現在も継続中かもしれませんが…)今まで産婦人科でひとくくりになっていたのが、『マタニティーハウス』という産科専門のフロアができて、妊婦健診などの機能の移行の真っ只中でした。
2012年から新設ということもあり、健診を受ける西棟のマタニティーハウスはどこもピカピカで気持ち良く過ごせました。
一般的な定期健診はこのマタニティーハウスで受け、予約外の緊急での受診や、精密エコーなど特殊な健診は中央棟の産婦人科で受けるようになっていましたが、もしかしたら現在はまた体制が変わってさらに便利になっているかもしれません。
検診の雰囲気
妊娠中は定期的に妊婦検診に通う事になります。
マタニティーハウスはエレベーターを降りるとすぐそばにソファーがあり、付き添いはここまで。
順番待ち~検診終了までは何か問題がない限り基本的に妊婦一人での受診になります。もちろんなにか家族が先生に聞きたいことがある時などはきちんと対応して頂けるのでご心配なく。
受付の後、体重と血圧を測り、採尿して順番を待ちます。
予約制ですが緊急などで先生が席を外すと待ち時間がかなり長くなる事があります。一応雑誌等が置いてありますが、本など持って行くのをオススメします。
診察室は問診と腹部エコーのスペースと、壁で仕切られて内診台のスペースに分かれています。
診察は同じ曜日に行っていれば同じ先生にあたっていたのですが、チーム医療体制だそうで、必ず同じというわけではないようです。
受付時にお願いしておくと助産師さんに妊娠中の生活など不安な事についてお話を聞くこともでき、私も出産準備の事など色々丁寧に教えて頂きました。
妊娠中のトラブルは他科と連携して対応
私は後期の検査で妊娠糖尿病と診断されました。
こちらの病院では、妊娠糖尿病の診断がでると妊婦検診とは別に内科で定期的に診察を受けることになります。
糖尿病に関する食事の指導などもこちらですべて受ける事ができます。
妊娠中に起きた身体のトラブルも心配があれば産婦人科と情報交換のできる専門医に相談できるのは大きい病院の強みですよね
両親学級
両親学級は妊娠中期頃に月一回、計4回で構成されています。任意参加で費用が4000円かかります。
毎回土曜日だったので、夫婦での参加が大半でした。
「ここで同時期出産のママ友を作ったり?」と思っていたのですが、皆さんそれぞれのパートナーと話したりしているのでこの場ではあまりそういう雰囲気にはなりませんでした。後からここで出会った方と偶然検診や入院中にばったり会うと話がはずむので、やはりママ友作りにも役立ったのではないかなと思っています。
その他にも実際に出産入院時にお世話になる助産師さんが講師をしているので、出産で緊張している時に見知った顔があると安心できますし、入院セットの説明や病棟内の見学もできたり、役所の両親学級ではできない事もあるのでぜひオススメします。
誘発分娩
37週を過ぎて、もういつ産まれても大丈夫。となったところで誘発分娩する事が決まり、入院日を決めて荷物をまとめて病院へ。
こちらの病院では無痛分娩はおこなっておらず、普通分娩はLDRという陣痛~出産~回復までを一つの部屋で行う形を取っています。
痛みの最中に移動しなくていいので、落ち着いて出産に集中できるメリットがあります。
LDRは4室あり、こちらが満室だと中央棟の陣痛室、分娩室が別れたところでの出産となります。入院する病棟はセキュリティーで区切られていて部外者は入れないようになっています。
さて、お昼過ぎに手続きを済ませると早速LDRに。入院する病棟はセキュリティーで区切られていて部外者は入れないようになっています。洋室と和室のタイプがありますが、今回は和室になりました。
部屋にはトイレ、洗面所、お風呂とあって、一角に畳のスペース(洋室はここがソファースペース)になっていてちょっと豪華なワンルームマンションのような感じ。そこに分娩台にもなるベッドが置いてあります。
こちらに入院セットが用意されていて、アメニティーや産褥ショーツ、おしりふきやオムツなども入っているので手ぶらで来ても出産できそうな位整っています。
とってもきれいで照明も蛍光灯ギンギンな感じではなく、間接照明などになっていて旅行でホテルに泊まるような気分でした。
2日目、朝から誘発剤を入れ始めてお昼前には陣痛らしき痛みが…このままこの日に生まれるかと思いきや、我が子に会えたのは3日目の昼過ぎでした。
お昼頃から少し慌ただしくなり始めたところで、先生から吸引分娩の説明が。
ここから少し驚きました。助産師さんが私の寝ているベッドを操作すると、変形ロボットのように形がかわり、分娩台のスタイルに。
この間私は寝転がっているだけでした。天井からは大きなライトもでてきて、ホテルのようだった部屋は一気に分娩室に。
人も増え、産婦人科の先生と研修生、助産師さんと、小児科の先生、たくさんの人の支えがあって無事出産。本来はここでカンガルーケアをするのですが、保育器に入ってしまったので断念。腕まくらで写真をとってもらうのを夢見ていたのですが…あきらめて身体を拭いて頂き、そのままLDRで一時間ほど休み病室へ。
気づいたら丸2日LDRに居座っていましたが、お部屋の作りもあり、あまり不便なく過ごす事ができました。担当の助産師さんも交代で何人か変わりましたが、皆さんテキパキと、かつこちらの様子もしっかり見ていて下さり、手が欲しい時には夜中でも暖かくサポートして頂けるので安心して出産に臨めました。
と、いいつつ一度音を上げ帝王切開にしてくれと喚いたのを先生に優しく諭されてしまったのはできれば内緒にしておきたいです。
入院生活
本来だと早速母子同室で育児スタートなのですが、保育器に入っているので1人で病室へ。
基本は個室で、空きがなければ大部屋になるようです。
個室は洗面台もシャワーもトイレも完備。
窓際にはソファーとテーブルがあり、お祝いに来てくれた方に座ってもらったり、付き添いの主人がくつろいでいたり…
ちなみに面会時間は平日(午前)11時~13時 (午後)16時~20時 土日祝11時~20時
面会は家族以外でもできますが、家族以外での小さなお子様や多人数の面会の場合はセキュリティーの外に出たエレベーター前のスペースにとのことでした。
このマタニティーハウスがある西棟には売店はありません。
中央棟には医療品なども売っているローソンとタリーズ、上階に食堂があります。
入院の日数は出産した日を生後0日目と数えて問題なければ5日目に退院です。
合計で一週間ほど滞在しましたが、設備面での不便は全く感じませんでした。
母子同室
出産直後から保育器にはいった我が子でしたが、無事に生後2日目で出てきました。
この間、新生児室は授乳室も兼ねているため母親しか入れません。
家族が来たら助産師さんにお願いして、保育器を窓のそばまで移動してもらっての対面でした。
保育器にはいっていても小児科の先生が同じ病院内にいて診察にきて下さるので安心でした。
生後2日目いよいよ母子同室開始。
が、母乳は出るもののうまく飲めないようで搾乳して飲ませての繰り返しになり、飲み方も遅いので新生児室にほぼ入り浸りになりヘロヘロに…
助産師さん達も優しく声をかけて励ましてくれましたが、結局退院まで直接は飲めず、しばらく搾乳時々練習のスタイルになりました。
完全母子同室といっても休みたい時には預かってもらえるのでここも安心なポイントかなと。
食事
やっぱり気になるのは食事ですよね。マタニティーハウスでの基本的な食事は病院のそばにある「麦の風」という自然食レストランのもので、おやつも付いて通常の病院食よりかなり豪華になります。
私はというと、妊娠糖尿病や産後血圧が高かった為減塩の病院食でしたので、お膳を下げに行くたびに他の方の残り物すらおいしそうに見えて大変でした。
最後に、出産費用など
今回の出産は7泊8日で妊娠糖尿病の為健康保険が適用になり、出産一時金を差し引いて12万円位になりました。
通常だと一時金を差し引かずに62万円~あとは入院日数などでかわってくるかと思います。そのかわりといってはなんですが、安心感が個人の産院よりもかなり高いです。
入院期間を通してこうしなくてはいけないという強制がなく、自由に初育児に取りかかれる雰囲気かつ疑問や不安があれば丁寧に答えてもらえるので、マイペースな私にはピッタリでした。
身体に心配がある方や、出産に万全の体制で臨みたい方にもオススメしたいです。