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葛飾赤十字産院(東京都)の出産レポート

葛飾赤十字産院

このレポートは2014年6月に葛飾赤十字産院にて出産された方のものです。


 

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緊急帝王切開による出産

私は前期破水による緊急帝王切開での出産になってしまいました。
出産する間際まで切迫早産で自宅安静にしていたのですが、身体の異常に気付き普通に通院しました。
その際には前期破水という診断は受けなかったのですが、それまで正常だった血圧が上昇し、下肢の浮腫が目立ち羊水量が減少しているということで要観察になり入院になりました。

当初は37週になるまでは経過観察をして37週で陣痛促進剤を使用しての通常分娩の予定でした。
ただ、入院するために一旦、タクシーで荷物を取りに戻ってから再度NSTモニターで検査をすると胎動が少なくなっていて胎児心拍が平坦になり始めていることが分かり、先生がモニター結果も見せてくれた上で、緊急帝王切開になりました。

そのため、入院待機でいた分娩室で帝王切開に向けた説明を聞き、同意書にサインをして手術に向けた準備をすべて行い、看護師さんと一緒に歩いて手術室に入りました。

私が手術をした日は土曜日の夕方だったため、産院には麻酔科がいないので産科医だけでの手術になりました。
そのため、麻酔も産科の先生が入れました。
部分麻酔のために意識はありますが胸から足先までの感覚は全くなくなりました。
ほどなくしてオペが始まり、順調に赤ちゃんが取り出されて元気な産声を上げました。

通常分娩であれば立ち会うことも動画や写真を撮ることも出来ましたが手術なのでそれらは出来ません。
ただ、入室時に看護師さんにデジタルカメラだけは預けることが出来、取り上げられた赤ちゃんの写真を撮ってくれました。

私は手術が無事に終わり、手術台から病室のベッドに移乗してそのまま病室まで行きました。


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術後の痛み と 母乳育児

出産してから麻酔が切れるまでは全く動けません。
また急変に備えて看護師さんが頻繁に巡回に訪れ、全身状態の観察をしていきます。
また、動けないので自分では確認できない悪露の状態も観てもらいます。
その後、麻酔が切れたら私の場合は激痛が襲ってきました。
わずかに力を入れるだけでも痛くて痛くて体の向きを変えることもできずに眠ることもできませんでした。
そのため、睡眠薬を点滴に入れてもらって少しだけ眠ることが出来ました。

手術をしたつぎの日からは動かなければいけません。
食事も重湯が出ました。元々お粥が大嫌いな私はほとんど食べられませんでした。
更に痛みが激しくて動くのも大変で痛み止めを3時間に1回、必ず点滴で入れてもらいました。
それも最初は弱いので効かなかったので強いものを使用してくれました。
それでも動くのは大変で、まずベッドから起き上がれませんでした。
起き上がるためにギャッジアップを使用してどうにか体を起して柵を利用して身体の向きを変えるまでに
10分くらいかかり、ベッドの脇に座るまでもかなり時間がかかりました。
その後、立ち上がるのも一苦労で気付けば30分くらい、時間がかかりましたが辛抱強く看護師さんが待っていてくれました。
手を借りるのも実は痛くて嫌だったのでずっと、私が少しずつ動くのを待っていてくれました。
それから歩行器を使ってどうにか廊下を5メートルくらい歩きました。

2回、3回と繰り返してもいつも同じです。痛みも強くて動けないためにナースコールでいつも看護師さんを呼んで私は動いていました。

それと同時に始まったのが授乳です。授乳といっても私の場合、赤ちゃんがNICUに行ったので搾乳です。
最初はどうやるかもわからないので全て看護師さんにやって貰いました。
3時間おきの搾乳。最初のうちは看護師さんが最初から最後まで見ていてくれます。
ただ2日くらいすると最初は自分でやってみてといわれて一人で搾乳し、最後の仕上げをやって貰うようになります。

2日目からトイレまでの移動と搾乳に追われる日々でした。その合間にNICUに行って面会です。
気付けばほとんど寝ていないかもしれませんでした。
痛みと闘いながらの移動でしたが痛み止めの点滴は3日間。その後は点滴も外れて内服に。
まだまだ痛みは続きましたが、最初ほどではなくなり少しずつ動けるようになりました。

ただ、その反面、おっぱいが張って痛くなってしまい、自分では痛くて痛くて搾乳が出来なくなってしまい
日中は看護師さんに3日目から5日目くらいまではやって貰い、どうにか柔らかくしてもらいました。

帝王切開の傷は綺麗とのことで止めていたホッチキスの芯を抜いた後は何もせずにそのままでした。
人によってはテープを張っている人もいるみたいでしたが。

そして搾乳もどうにかできるようになって、傷の痛みに耐えながらもどうにか歩けるようになって8日目に退院しました。

入院中の食事

食事は重湯から始まって徐々に普通食に移行しました。

私の場合、実は切迫早産ですでに長期入院していて一時的に退院していたのでメニューの我儘も聞いてもらっていました。
妊娠中、つわりがずっと残っていたので匂いの強いものが本当にダメで気持ち悪くなって食べられなかったんです。
元々嫌いなものであったのですが、それが更に増した感じでしたので、嫌いな野菜やエビを全部抜いてもらいました。
また牛乳は体質的に飲めなかったので除去してもらいました。(つなぎなどの資料は大丈夫でした)
その他、ご飯も多かったので半量にしてもらったり、夕飯のご飯はおにぎりにしてもらったりしていました。
食事に不安があることを看護師さんに言うとすぐに栄養士さんが来てくれて相談に親身に乗って貰っていたので
出産での入院中も妊娠中と同じようにしてもらいました。

また、この病院は残念ながら祝い膳はありません。
その代わりに行事食がありますが例えば母の日などに当たらないとありません。

病室について

妊娠中は一時的に個室も利用しました。私の利用した個室は4階でシャワー、トイレなしです。
それでも、個室なので大きなテレビを自由にみることが出来、一人暮らしサイズの小さな冷蔵庫を使うことができます。
また、部屋にはクローゼットやソファー、洗面台もあります。
妊娠中、消灯時間の21時に寝ることが出来ずにテレビを見ていたこともあります。
ただ、一つ大変だったのがシャワーです。
4階は入院病棟だけなので入院患者さんが結構います。
それでもシャワー室が2つだけ。更に妊婦さんは時間が決められていて朝6時から当日の予約を自分で入れます。
それに入れられなかったら入れませんでした。結果、私は実は入れませんでした。

個室以外だと、基本的には2階にある4人部屋でした。
クローゼットもあるので荷物が多い妊娠中などには便利でした。
また出産後、赤ちゃんが同室でもスペースがあるので狭すぎずに済みます。
4人部屋がいいというよりは2階病棟が私は快適でした。
それはやはりシャワーです。2階は分娩室があり病室の数が少ないです。
更に病室の半分は個室なので患者さんの数も多くありません。
そのため、シャワーに時間制限などがなく好きに利用できます。朝の6時から夜9時まで自由です。
2階のシャワーは2か所ですが、空いていたらいつでも利用可能で、ずっと空いている時間もあるくらいです。
相部屋ではありますが一人ひとりのスペースが広いのでそんなにストレスも感じることなく過ごすことができます。

費用について

出産での入院は8日間でした。しかも割増料金のかかる土曜日の夜の帝王切開での出産でした。
それでも実は返金がありました。というのも子どもがNICUに10日間入院していたので、本来新生児にかかる入院費用が、一切、私の退院時には請求されていません。そのために返金されました。

入院一時金の10万円は退院時に全て返金され、更に自分で加入の健康保険会社に手続きすることで
出産一時金の42万円(公費)のうち差額の3万円が返金されています。
尚、NICUでの入院費用もおむつ代などだけでしたので1万円ちょっとでした。

ただし、切迫早産で妊娠中にかかった入院費は高額医療の保険証を使っても多額で、約3カ月で100万円掛っています。

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